2021年02月08日

[動画][広告]
2021年版 動画広告のおすすめ8媒体のまとめ

スマートフォンの普及と新しい通信システム「5G」も登場したことで、コンテンツの動画化も急速に進んできました。
動画の時代に突入した今、動画広告市場は昨年対比114%の2,954億円に達するという調査データも出ています。
その中で動画広告を始めたいけど何から始めたらいいのか分からない人も多いと思います。

なぜ動画広告が流行っているのか?

1.若年層へのスマホの普及

若年層のメディアへの接触時間が、テレビからスマホへ年々シフトしてきています。
テレビ離れが進んでいる今、ユーザーがよく接触している「場所」で広告が配信されていくようになりました。

2.動画広告の活用方法が充実

以前の動画広告は一般的ではなく、TVCMの補完という考え方でした。
最近では、TVCMをそのまま配信するのではなく、買ってみた・やってみたといったような動画コンテンツや使い方(メイク/料理の仕方)などWeb用コンテンツを動画広告として活用するケースが増えてきています。
また、TikTokやInstagramのストーリーを活用した動画広告も増えてきています。

主な動画広告の配信先一覧

動画配信メディアは多数あり、ユーザー層やターゲティングの種類にも違いがあるので、配信先を選ぶことがとても大切になります。

YouTube

YouTubeは、世界で20億人以上のMAU数(2020年3月時点)、国内では6,200万人以上のMAU数(2018年時点)の動画
サイトです。
最大の特徴としては、動画サイトとして世界最大級の規模で圧倒的なリーチ量です。世界のMAUから逆算すると単純計算でも、世界のインターネット人口の約3分の1にあたるユーザーが毎月YouTubeを利用している計算になります。
老若男女問わず利用者が多いため、うまくターゲットやジャンルを絞って動画広告を配信できれば高い効果が見込めるでしょう。
※月間アクティブユーザー数

<YouTubeで出稿するメリット>

<YouTubeで出稿するデメリット>

Twitter

Twitterは世界で3億8,600万人のMAU数(2020年4月時点)、国内では4,500万人MAU数(2018年10月時点)を誇るSNSです。
また拡散力の強さもTwitterの魅力のひとつでしょう。広告に対してもコメント、リツイート、いいねのボタンが付いており、それぞれの数値も確認可能。
ただしTwitterは文字を中心としたSNSであるため、動画広告は画面に大きく載らず、通常のツイートと同じような表示のされ方をします。そのため流し見されたり、スクロールされたりして気付かれないこともあります。
Twitterを利用するユーザーは情報収集に積極的で、情報に関する感度が高いのが特徴です。そのため、リアルタイム性の高い動画を投稿することでより多くのエンゲージメントを獲得できます。

<Twitterで出稿するメリット>

<Twitterで出稿するデメリット>

Instagram

Instagramは、世界で10億人以上のMAU数(2018年6月時点)、国内では3,300万人のMAU数(2019年3月時点)の大手SNSです。
「インスタ」の愛称で、若い女性ユーザーから多く支持されています。
Instagramは、ユーザーのアクション率の高さが特徴です。FacebookやTwitterとは違い、リツイート機能やシェア機能などの拡散機能がないため拡散力は劣りますが、Instagramの投稿を見てからのアクション率の割合は85%と非常に高い傾向にあります。
特にストーリーズ「気軽に投稿できる」「気軽に見られる」という観点から多くのユーザーが毎日利用しており、ぜひとも動画広告を配信したい場所。フルスクリーン動画はユーザーをキャッチしやすく、より高い効果が期待できます。

<Instagramで出稿するメリット>

<Instagramで出稿するデメリット>

Facebook

Facebookは、世界で23億7,500万人のMAU数(2019年3月時点)、国内で2,600万人のMAU数(2019年4月時点)を超えているSNSです。
Facebookのユーザー層は40代が最も高く、30代、20代と若年層になるにつれ利用率は下がっています。また、利用目的は「リアルな知り合いとの繋がり」と「ビジネス目的での利用」に二極化している印象です。
また、動画広告の出稿設定ではターゲティングを非常に細かく設定することができるため、非常に精度の高いターゲティングが可能です。

<Facebookで出稿するメリット>

<Facebookで出稿するデメリット>

TikTok

TilTokは、世界で5億人のMAU数(2018年7月時点)、国内では950万人のMAU数(2019年2月時点)のSNSです。
TikTokの国内MAUは2019年2月で950万人で、動画ブームの今、さらに増えていくと予想されます。10代や20代の若年層の利用者が多く、口パクやダンスなどの短いパフォーマンス動画が特徴です。
TikTokにはYouTubeとはまた違った空気感があります。YouTubeの動画広告やTVCMのような動画では「広告っぽさ」が前面に出てしまい、あまり好まれません。
耳に残りやすい音楽を使用し、インフルエンサーを起用して簡単な振り付けのダンスを踊ってもらうという動画は、瞬く間に広がって真似をするユーザーが増えていきます。そこにハッシュタグを付けてハッシュタグチャレンジ広告にするのもいいですね。

<TilTokで出稿するメリット>

<TikTokで出稿するデメリット>

LINE

LINEは、世界で2億1,700万人以上のMAU数(2017年9月)、国内で8,400万人のMAU数(2020年3月時点)を誇るSNSです。
LINEはメッセージアプリとしての機能に加えて、LINE BLOGやLINE マンガ、LINE NEWSなど、たくさんのコンテンツと連携し、それぞれのコンテンツに広告を出稿することができます。
LINEは、DAU数の比率が86%と高く、圧倒的なアクティブ率です。また、国内での利用率が高く、日本人口の約66%が利用しています。

<LINEで出稿するメリット>

<LINEで出稿するデメリット>

YDN,GDN

YDN(Yahoo!ディスプレイ広告)はYahoo! JAPAN、GDN(Googleディスプレイアドネットワーク)はGoogleが運営しています。それぞれ提携しているサイトやアプリなどのネットワークに動画広告を出稿することが可能です。
主な提携サイトとして、YDNは、Yahoo!ニュースやヤフオク!などのサービスに加えて、GYAOやクックパッド、Amebaなどが提携サイトにあげられます。一方GDNは、YouTubeやmixi、食べログなどで、それぞれ配信先が異なります。
両方のネットワークを活用することで多くのユーザーにアプローチすることもできますが、予算などの関係上どちらかに絞りたい場合は、アプローチしたいユーザーへのターゲティング方法や広告フォーマットが用意されているかを確認してみると良いでしょう。

<YDN, GDNで出稿するメリット>

<YDN, GDNで出稿するデメリット>

AbemaTV

AbemaTVは、国内のMAU数は、1900万人(2019年6月時点)、WAU数では、1000万人(2019年6月時点)を記録しています。
ユーザー層は、18〜34歳の若年層ユーザーが半数以上を占め、支持されています。
質の高いオリジナルコンテンツを多く、ユーザーにとって受け入れやすい広告配置の最適化や没入感の高い広告体験を提供することで、広告視聴率が高いことが特徴です。15秒の動画広告で平均視聴完了率は88%、30秒の尺でも85%と高い水準で見られています。

<AbemaTVで出稿するメリット>

<AbemaTVで出稿するデメリット>

適切なメディア選びとメディアに合った広告配信が重要

動画の力が強まっている今、多くのSNSが動画に力を入れるようになっています。どのSNSにも違った特徴がありますが、適切なメディアを選び、そのメディアに合った動画広告を制作・配信しましょう。動画広告とメディアとの親和性がマッチすれば、より高い効果を得られるはずです。各媒体の特徴をしっかり理解することが大切です。
適切な配信先を選ぶためには、重要な4つの選定ポイントを解説していきます。

アクティブユーザー数

アクティブユーザー数とは、設定した期間内に1回以上、サイトに訪れたまたはサービスを利用したユーザー数のことを指します。

1日あたりのユーザー数:デイリーアクティブユーザー(DAU:Daily Active Users)
1週間あたりのユーザー数:ウィークリーアクティブユーザー(WAU:Weekly Active Users)
1カ月あたりのユーザー数:マンスリーアクティブユーザー(MAU:Monthly Active Users)

アクティブユーザー数が多いほど、多くのユーザーに広告が視聴される可能性が高くなるということです。

動画広告配信の目的がブランド認知度の向上などで多くユーザーにリーチしたい場合は、配信先のアクティブユーザー数を確認し、リーチ量が足りるかどうかの指標として使用すると良いでしょう。

ユーザー層

各媒体によって、ユーザー層は異なります。男性が多いのか、女性が多いのか、または若年層が多く利用しているのか、中堅層が多いのかなど、動画広告を出稿する前に確認しておくことをおすすめします。

Facebook:ビジネスマンを中心とした中堅層
Twitter:若年層ユーザー
InstagramやTikTok:女性ユーザー

ユーザー層は配信先の選ぶポイントとして重要ではありますが、ユーザー層だけで媒体を選ぶと期待していた効果を得られない可能性が高くなります。そのため、他の選定ポイントと比較しながら選ぶようにしましょう。

広告フォーマット

広告フォーマットには、インストリーム広告やインバナー広告、インリード広告などを活用した各媒体が提供している広告の表示方式があります。

活用している動画広告の種類は変わりませんが、媒体によって動画広告の表示ルールが異なっているため、広告フォーマットの仕様については、よく確認しておくと良いでしょう。
また、各媒体のサービスや機能を活かした広告フォーマットも提供されていることが多いです。FacebookやInstagramにはストーリーズ広告というフォーマットがあり、独自のストーリーズ機能に動画広告を表示させることも可能です。
こうした格媒体の人気の機能やサービスを理解しておくと効果的な広告フォーマット選びに役立ちます。

課金形態

最後に課金形態ですが、配信先の課金形態を理解しておくと、コストパフォーマンスの向上につながりますので、しっかりチェックおきましょう。

課金形態の種類は大きく分けると3つあります。

・CPM(Cost Per Mille) 表示1000回あたりの広告料。
・CPV(Cost Per View) 広告視聴1回あたりのコスト
・CPC(Cost Per Click) クリックあたりコスト

各媒体での課金タイミングも異なります。課金形態を理解しておくことで、広告コストを抑えることも可能となります。

まとめ

動画広告の媒体一覧にまとめ、それぞれの特徴やメリット、課金形態を含めてご紹介しました。
広告を視聴したユーザーに対して、どういったアクションを起こしてほしいのかを明確にして、そこから逆算して適切な媒体を選ぶことが重要となります。

この記事を書いた人

kayama

取締役、アートディレクター

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