2021年11月19日

[PhotoShop]
Photoshop 2022(Ver.23.0)デスクトップ版の新機能をご紹介!

オンラインで開催されたAdobe MAX 2021。これに合わせてPhotoshopのアップデートがリリースされました。

手軽になったオブジェクトの選択機能や、AI技術で進化したフィルター、Illustratorとの連携強化、ブラウザ上でPhotoshopを開く機能など、大幅なアップデートになっています。

今回は、進化したフォトショップの新機能をご紹介します。

オブジェクト選択ツールの「ホバー選択」モード

オブジェクト選択ツールが大幅に強化され、選択したいオブジェクトの上にカーソルをホバーしてクリックするだけで、そのオブジェクトを選択できるようになりました。

現状では、一部検出できないオブジェクトもあるようですが、Adobe Senseiの改良によってより多くのオブジェクトを検出できるようなるそうです。

簡単に正確な選択できるようになり、大幅に時間を短縮できます。

オブジェクトのマスクをワンクリックで作成

オブジェクト選択ツールの機能を利用したもので、「レイヤー/全オブジェクトをマスク」を選択すると、レイヤー内で検出されたすべてのオブジェクトに対して、ワンクリックでマスクを作成してくれます。

新しいニューラルフィルター

昨年リリースした「ニューラルフィルター」がアップデートしました。今回のアップデートでは、今までの複雑なワークフローをワンクリックまたは簡単なスライダー操作のみで使用できるフィルターが追加されました。

風景ミキサー(ベータ版)

2つの風景画像を組み合わせることで、全く新しいシーンを作成します。

季節を変更することができ、真夏の晴れた日の風景を冬景色にしたり、夏の新緑の葉を秋の紅葉に変えることができます。また、時間帯を変更し、昼間の写真を夕焼けに変更するなど可能です。

風景写真に写っている人物などの被写体はマスクされ、新た生成されたシーンと調和するように自動調整します。構造やスタイルをミックスすることで、二枚の風景写真からまったく新しいシーンを作成できます。

カラーの適用(ベータ版)

魅力的な写真の色トーンを別の写真で再現できるフィルターです。参照画像のカラーを画像に適用することで結果を素早く再現します。画像からカラーパレットを抽出し、他の画像に適用することは、これまでは時間のかかる作業でしたが、このフィルターはその時間を大幅に短縮してくれます。

色調和(ベータ版)

Adobe Senseiの機械学習を利用し、任意のレイヤーのカラーとトーンを別のレイヤーの画像とマッチさせます。合成写真がリアルに見えるように色相と輝度を調整します。

ニューラルフィルターの機能強化

今回のリリースではいくつかのニューラルフィルターが大幅に強化されています。以下に主だったものをご紹介します。

深度ぼかしフィルター

写真背景のぼかしが自然になり、より被写体にフォーカスが当たるようになりました。自然なぼかしにするために、粒状感を加える機能を追加しました。ワンクリックで美しいボケ味を演出できるように改良されています。

スーパーズームフィルター

画像全体を処理できるようになりました。新規ドキュメントとして出力すれば、画像全体に結果が適用されます。進行状況表示も追加されたので、ズーム倍率が大きい場合など処理に時間がかかるときに便利です。

スタイルの適用フィルター

より絵画的で芸術的な効果を得られるようにアップデート。ピカソやゴッホの技法を再現する、「アーティストスタイル」が追加されました。より芸術性の高いスタイルを手軽に試すことができるようになりました。

カラー化フィルター

カラー化に採用している機械学習モデルをアップデート。モノクロ画像をさらに鮮やかで自然な色で表現できるようになりました。

グラデーションの強化

新しい補間オプションにより、クリアで美しいグラデーションを作成できるようになりました。夕焼けや日の出の空のグラデーションのように、自然なブレンドを再現できます。

以下の3タイプから選択が可能です。

クラシックモード:今までのAdobe Photoshopのグラデーションと同じ表示方法です。

知覚モード:人が実際に知覚する方法に最も近い形のグラデーション表示方法です。このモードは、Adobe Photoshopデスクトップ版とiPad版のデフォルトになります。

リニアモード:Adobe Illustrator他のアプリケーションでよく使用されいます。自然光の見え方に近いグラデーションです。特定の空間ではリニアモードの方がより変化に富んだ結果になります。

Adobe Illustratorデータとの連携強化

Illustratorのドキュメントのベクターシェイプを不透明度などの属性が編集可能な状態でAdobe Photoshopにペーストできるようになりました。パスファインダーで作成した複合パス、シェイプ、クリッピングマスクにも対応しています。また、グループやレイヤーも、Adobe Illustratorで作成した近い形でAdobe Photoshopにペーストされます。

共同制作がより簡単に

Photoshopを使用して、クライアントやチーム内でデザインを共有したり、共同作業がより簡単になりました。Photoshopクラウドドキュメントを簡単に共有し、コメントを残したり、ピンや注釈を追加したりすることができます。その情報はAdobe Photoshopアプリに直接届くので、作業環境にいながらフィードバックを確認し、対処できるので時間を大幅に節約できます。

まとめ

かなり強力な機能や、ユニークな機能が追加されました。

また、パブリックベータ版ですが、基本的な編集機能の一部がブラウザ上で動作するAdobe Photoshop web版の提供が始まりました。ドキュメントの共有および共同作業がブラウザベースで可能になります。このベータ版では、Adobe Photoshopをダウンロードしたり起動したりすることなく、ブラウザ上でクラウドドキュメントを開くことができます。

皆様のお仕事にお役立てください。

この記事を書いた人

kayama

取締役、アートディレクター

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